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詰将棋作家の見た世界
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HN:
首猛夫
性別:
男性
職業:
怪しい金融業
趣味:
詰将棋創作 音楽演奏
自己紹介:
昭和31年9月、東京生まれ。
詰将棋作家集団「般若一族」の生き残り。
詰将棋創作以外に、作曲(約100曲くらい)音楽演奏(ベース)。
人間についても、自閉的観点からいろいろ考えている。
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★2008/03/24 (Mon)
わたくしは、保険代理業を営んでいる。
損害保険を主に扱っているが、生命保険の受注も結構増えている。
基本的にあまり勧誘しない変わった保険屋である。

いつも不思議に思うことがある。
車の事故のときに稀に耳にすることコトバ。

「わたしら、素人にはよくわからないので、よろしくお願いします」

こういう言葉は、都合の悪い展開になりそうなときに使われる。

具体的には、例えばクルマ同士の事故の一報が入る。
契約者によれば、相手に非があるとのこと。

しかし、専門家から見ればそうもいえない事故で、むしろ契約者側に非があるのではないかと、事故担当者からの連絡。
その理由をキチンと契約者に伝えようと、連絡すると多くの契約者は、わたくしの説明を聞かずに、前述のコトバになる。

つまり、自分に不利な話は聞きたくないのであろう。

そこでキチンと説明を聞くこと=不利を承諾すること

だから、聞かずに

契約者=素人 ⇒ただ見るだけ
保険屋=玄人 ⇒何とかしろよ

と言う図式であろう。
そして、素人と玄人の差は保険料と言う対価で支払っているとの言い分が見え隠れする。

そのときわたくしはどうするか?

あなたの起こした事故だから、あなたに責任がある。
話がわからないなら、とことんわかりやすく説明するから、話を聞いて欲しい。
そうしていやがる契約者にとことん話す。

素人だからと言って、わからないで済むような問題ではなく、あなたの置かれている民事的な立場を理解してもらわなければならないと伝える。

実は、上のような「素人だから・・・」と言う言い逃れは様々なところで使われる。
今の時代、消費者、加入者、契約者、様々な立場に置かれるわたくしたちは、自身が無知であるとの「被害者意識」は通用しなくなっている。
なぜなら、消費者などを守る法律が整備され、販売するほうの義務が明確になり、いってみれば、「文書等でちゃんと説明したはず、読まないあなたが悪い」と言うことになってきているのである。

そういう混沌とした時代だから、保険屋さんは人間的に信用できなければだめだと言う意見も貰っている。

社会が複雑になると、心理的な駆け引きはあまり意味がなくなる。
なぜなら、その程度の駆け引きは、販売する側の計算にはすでに入っているので、購入する側はそれ以上の用意が必要だ。

保険の値段は金融庁などの監督庁から、厳格に定めるように指導があるにもかかわらず、値切ろうとするものもいるらしい。

幸い、わたくしの顧客にはそういう人はほとんどいない。

それにしても、販売するほうにも購入するほうにも、厳しい時代が来た。
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