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詰将棋作家の見た世界
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HN:
首猛夫
性別:
男性
職業:
怪しい金融業
趣味:
詰将棋創作 音楽演奏
自己紹介:
昭和31年9月、東京生まれ。
詰将棋作家集団「般若一族」の生き残り。
詰将棋創作以外に、作曲(約100曲くらい)音楽演奏(ベース)。
人間についても、自閉的観点からいろいろ考えている。
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★2008/03/23 (Sun)
悲しいことに、ガンになった。
昨年の秋のことである。
いろいろなことがあったが、昨年末には1年の延命を目指そうと言われた。
言い換えれば、1年生きるのが精一杯と言うことであろう。

一回だけ泣いた。

なぜこんなことになってしまったのか・・・
しかし鬱にはならない。
心が落ち着きがなくなることはあったが、落ち込まない。

なぜだろうか?
鬱になるには、何かが必要なのだろう。
その必要なものがわたくしには欠けている。
だから鬱にならない、なれない。

必要なもの・・・
それは自らが置かれている状況や、扱われ方などが、この世の標準と比べてどうかという認識ではなかろうか。
つまり、相対的な自分の位置の確認だろう。

もちろん相対的なことだけではなく、絶対的な量が不足している場合にもこれは問題になるかもしれない。

そういう、位置の確認が出来ない。
従って自分がどのくらい不幸せなのか、あるいは幸福なのかがわからない。
ただ、お腹が減って、おいしいものを食べられた時は、幸せだ。
反対に、お腹が減っても食べるものがないと不幸せだ。
それは単純な反応ともいえるもので、「どのくらい」と言うことには言及できない。

例えば、そういう自分の位置に関心がないとか、それより大事なことがあるとか、そういうのじゃなくて、ただただ、出来ない、わからない、と言うことなのだ。

それは、自閉的傾向な人々にはある程度共通していることだと思う。

では、自閉的な傾向の人々は鬱にならないのかと言うとそうでもない。
そこには別のもう一つの特徴がある。
それは、「ものがたり」を信じていないことである。

何度も繰り返していうが、人類は本能による運営が困難になっている。
そこで、自分も含め、社会全体のあらゆる物事に、「ものがたり」を作ってきた。
国家、民族、宗教、歴史・・・すべては人類の「ものがたり」であり、これらを共有化して信じることによって、自我は支えられ、その存在の証明をする。

反対にいえば、実は人類の自我はその存在を社会性から切り離して一切証明することはできない。
社会的に存在しないものは、人類の自我にとっては存在しないのと同じである。

わたくしにとっては、もちろん「ものがたり」は必要なものであり、皆さんと同じようにあらゆる面で「ものがたり」を持っている。
しかし、「ものがたり」そのものの存在のからくりを知っている以上、そこに存在の証明や意義を感じることが出来ない。

だから不幸なことや悲しいことが起きても、それらが他の何かに変化しない。
不幸なことはあくまで不幸なことでしかならず、しかもその不幸な状況を作ったある一面に関してのみ、不幸を感じるのである。

例えば、わたくしの子供や親しい人が他者に殺されても、その殺人者にはあまり関心がない。
ただただ、喪失感に見舞われ、悲しいだけである。
その悲しみを正当化したり癒すために、殺人者に対して復讐とか、あだ討ちのような感情は一切起きないだろう。

このようなわたくしは、哀れと言うべきなのか、それとも嬉しいことと言うべきなのかはわからないが、鬱にはならない、なれない。


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