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詰将棋作家の見た世界
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HN:
首猛夫
性別:
男性
職業:
怪しい金融業
趣味:
詰将棋創作 音楽演奏
自己紹介:
昭和31年9月、東京生まれ。
詰将棋作家集団「般若一族」の生き残り。
詰将棋創作以外に、作曲(約100曲くらい)音楽演奏(ベース)。
人間についても、自閉的観点からいろいろ考えている。
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★2008/04/15 (Tue)

日本人の自我のものがたりには、どうやら被害者意識が充満している。
だから、生き方が下手だとか、いつもそんな役割ばかり引き受けているとか、自分や自分の能力を低く言うのが、謙虚で美しいような錯誤が生まれている。

前にも話したかもしれないが、生き方が下手だとか、損な役割を引き受けいるとか、そういう自分を知るには、もっとうまくやれば、得をしたとか、損をしないで済んだのではないかと言う、「計算」が必要だ。

本当に生きるのが下手な人間は、自分が下手かどうかさえもわからないはずだ。
だから、上記のように取り損ねた自分を嘆くには、それなりの上手な「計算」が出来ていなければならない。
だから、そういう自分を嘆く人間は、実は計算高く、そんな役割を引き受けないようにうまく立ち回ることの出来る人間。
それが、あるときに限って、出来なかったことをよく覚えていて、そんな役割「ばかり」と嘆く。
実際には、ほとんどうまく立ち回っているにもかかわらず、この種の人は、少しでも損をしたとなると、まるでいつも自分だけが貧乏くじを引いたかのように、大声を出して悔しがるものだ。

これと同じように、自分は口下手なんだ、いつも相手が饒舌にいろいろうまく言うのでついつい、言い負かされてしまう。
こんな風に自分を語る人は実に多い。

これも、被害者意識の強い日本人独特の、自分を卑下した言い方だが、本当に口下手だから言い負かされるのだろうか?

たしかに人には得手不得手があり、口のうまい人もいるし、口下手もいる。
しかし、多くの日本人が口下手と言う、その自分のイメージは、寡黙で言い訳をせず、多弁で嘘くさい、どこか人をだますようなイメージから遠くはなれたものを作り出そうとしている。

下手とはどういうことになるのだろうか?
例えば、稼ぐのが下手ということになれば、貧乏な生活になる。
自己管理が下手だと、病気になったり、遅刻したりすると、社会的信用までなくする。

つまり下手は、ろくでもない結果を生み、自分にとってよいことはほとんど一つもない。
それを何かの優等であるかのように言い立てて、特別な努力もしないのは、わたくしに言わせれば、仕事もせずに、毎日女の尻を追いかけて、ギャンブルに浪費して、堕落した人生を送っているのと何ら変わりはない。

口下手であっても、それ相応の努力をして、何とか上手に自己を表現したり、コミュニケーションを大切にするべく、相手の気持ちを汲み取ったり自分の望みや態度を上手に伝えるようになれば、大したものである。

こうやって自我のものがたりは、巧妙に人の心の奥底に、邪悪な卵を産み付けて、おかしなことを引き起こしている。
それに気がつかず、自分を正当化すべく、その邪悪な卵を大事に育てている人々がどこか哀れで悲しい。

わたくしには、伝統的な工芸を作る鮮やかな職人芸も、饒舌に語る口のうまい人も、同じように映る。
そして、高倉健のような寡黙で言い訳をせずに、口下手を誇るようなイメージは、大した努力もしないで、出来ない自分を放置して、それでいてどこか泰然と構えている、卑怯なイメージに重なるが、これはわたくしが異常なのだろうか。

もちろん、高倉健は俳優としてのイメージとして、仕方なく持っているに違いない。

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