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詰将棋作家の見た世界
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首猛夫
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職業:
怪しい金融業
趣味:
詰将棋創作 音楽演奏
自己紹介:
昭和31年9月、東京生まれ。
詰将棋作家集団「般若一族」の生き残り。
詰将棋創作以外に、作曲(約100曲くらい)音楽演奏(ベース)。
人間についても、自閉的観点からいろいろ考えている。
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★2017/07/26 (Wed)
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★2008/04/16 (Wed)

なぜそれらが生まれたのかと言う背景

制度に対する批判はいろいろあるが、なぜその制度ができたのかと言うことはあまり論じられない。
論じられたとしても、深さがない。

今回、後期高齢者医療制度が生まれてきた背景についても、わかりやすい背景の説明がないのが、問題だと思う。

わたくしが、非常に驚いたのはがんに対する治療である。
ここのブログでも何回か書いたが、わたくしは末期がん患者だ。

ステージⅣの大腸ガンは治療法がない。
あるのは、延命だけである。
それも、ついこの前(2~3年前)までは抗がん剤治療をしてもせいぜい8ヶ月、もって1年。
それがFOLFOX+アバスチンという画期的な抗がん剤治療法が開発され、生存中央期間値22ヶ月※という数字が出てきている。

※がん患者の統計を取るとき、例えば100人にこの治療をしても平均生存期間は中々出せない。なぜなら、数人の方が驚異的な長い生存をする場合があるからだ。言い方が悪いが、すべての方が亡くなって初めて平均値が出てくる。それでは中々統計が取れないので100人の方のうち半数つまり50人目の方が亡くなったのが何ヶ月目だったかをしめす値⇒生存期間中央値が使われる。このケースは22ヶ月で半数の人が亡くなっていると言うことを示している。

しかも、わたくしの場合粘液性のがんで、手術が難しく、肝転移が見つかった時点で、手術不能の肝転移=一年で9割の人が亡くなる、という結果が出た。

さあ、ここでわたくしは考えた。
助かる方法はないのか?

徹夜徹夜で、インターネットを必死に探し回った結果、今の主治医に出会った。
それが、少量抗がん剤治療である。

ガンセンター、大学病院、大きな病院のほとんどは、「標準抗がん剤治療」を行う。
それは、厚生労働省の諮問機関である「日本がん治療学会」がガイドラインとして作ったからだ。
言ってみれば、日本全国これをどこでも行う。
(海外とは異なったものである)

この「標準」が曲者だ。
「標準」で合わないは、それでおしまい。

とにかく、日本のガン治療は、がんの縮小・消滅しか考えていない。
延命に関しては一部の心ある医師を除きまったくの素人の集まりだ。
だから、思い切り限界ギリギリの抗がん剤を浴びせて、これでもかこれでもかとがんに迫る。

そうすると、確かにがんは小さくなったり消えたりはするが、すぐに再発転移して、今度は抗がん剤も利かなくなったり、抗がん剤が使えなくなったり(患者の身体が抗がん剤の副作用に耐えられなくなる)するので、今度は命を奪われてしまう。

例えば、この抗がん剤の副作用は強すぎるから、少し量を減らしましょう。
という当たり前の発想が許されない。
なぜなら、ガイドブックにはそう書いてないからだ。
書いていないものを治療として行えば、最悪医療ミスといわれ、裁判で負ける。
それは嫌だから、当然過ぎるほど当然のことが出来ない。

それに比べて、わたくしの抗がん剤治療はスゴイ。
何と言ったって、わたくしのQOL(生活の質)を下げずに、免疫力を高めたまま、抗がん剤治療をする。
その量や組み合わせは、オーダーメイドだ。
だから、何度も組み合わせが変わり、量も変わる。

世界に一つしかない、わたくし向け治療を手探りで探し始めて、数ヶ月。

ついに奇蹟は起こった。
がんの縮小が起こった。
腫瘍マーカーの値が下がり始めたのである。

そうなるとますます、「標準抗がん剤治療」とは一体何なのかが問われる。

わたくしは、患者の方にも責任があると思う。
以前にも書いたが、患者は「弱者」であり「被害者意識丸出し」である。
それでいて、医師が説明すると

「私ら素人にはよくわかりませんので、先生よろしくお願いします」

といって、頭は下げるのだが、いざ自分の期待した結果が出ないと、

「先生を信用していたのに・・・・」

挙句の果てには

「医療ミスだ!訴訟だ!」

とわめいて、実際裁判を起こす。

この図式こそ、医師をそして大学病院やガンセンターを「標準抗がん剤治療」に走らせる原因だと思う。

わたくしには、この

「私ら素人にはよくわかりませんので、先生よろしくお願いします」

が曲者だと思う。
このよくわからないという意味は、恐ろしい。

《よくわからない=善良》
《全く知らない=穢れなき天使》

などと本気で思っているかのようだ。
素人だって、勉強しなきゃダメだ。
何も専門の医学書を紐解けと言っているのではない。
無論そうまでできるのなら理想だが、それは到底無理な話だろう。

しかし、町にはそういった専門的な分野の話をわかりやすく解説している本がたくさん売られているし、セカンドオピニオンの医師もたくさんいる。

また経験者だっているだろうし、とにかく努力すればそういったことを学ぶ機会はたくさんある。
それを、素人だからわからないと言うのでは、あまりに情けない。

こういう愚かな人々のために、「標準抗がん剤治療」が作られそれで多くの人々が苦しんで苦しんで、挙句の果てに、志なかばで逝ってしまう。

なぜそれらが生まれたのか、その制度が出てきた理由とは?
真の理由を求めなければ、答えは出てこない。

 

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★メールの件、了解しました。★
こんばんは。

作品ありがとうございました。
今日の教室にも来ていただき、ありがとうございました。
またよろしくお願いします。
あやっぺ URL 2008/04/17(Thu)00:15:11 ★編集
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