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詰将棋作家の見た世界
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首猛夫
性別:
男性
職業:
怪しい金融業
趣味:
詰将棋創作 音楽演奏
自己紹介:
昭和31年9月、東京生まれ。
詰将棋作家集団「般若一族」の生き残り。
詰将棋創作以外に、作曲(約100曲くらい)音楽演奏(ベース)。
人間についても、自閉的観点からいろいろ考えている。
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★2007/10/07 (Sun)









<打診問題の原理図>


図は、わたくしが投稿・入選した作品の原理図。
詰将棋パラダイスの短期大学に入選した。
そのころ、打診に凝っていた。

作品を見てもらう前に、原理図を考えてもらいたい。

他の作家の作り方はわからないが、わたくしの場合、まず原理図がある。
その原理図が、最小のエンジンで最大の動きを示してくれると、良い。
この原理図は割合にエネルギー効率?が良かったほうで、可能性を感じた。

専門的な話で恐縮だが、このエンジンの外から、様々な遠隔操作が利きそうなので、発展する形と感じたのだった。

優れた作家の、構図の取り方は、もっとすさまじく、最小のエンジンの中に、キチンと収束までもが盛り込まれている。
あらかじめ設計されているのである。

ただしそういう局面は経験的に滅多にあるものではないと知っている。
だから優れた作家=多くの散策を詰将棋の世界で行った人と言える。

このような詰将棋の世界の中での散策は、短時間にすばやく様々なものを感じ取る、精密で濃縮された感性や知性がないとむずかしい。

おそらくそれは、詰将棋を肌で感じ取った最初の年齢に大きく関係していると思う。
もちろんそれが十分条件ではないと思うが。


  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


十中八九ガンだろうと言われたのが9/21。
99%進行がんと言われたのが9/26.
それ以来、検査は全部で4回。
その間、投薬等の治療行為は一切ない。

詳しいことがわからなければ、治療の方針も定まらないと言う説明は良くわかる。
しかし現実に自分の内臓にガンを抱えて、毎日何の手立てもせずにこうして仕事をしたり、ブログを書いたり普段と変わらない生活をしている。

このごろ良く笑うこともあるし、仕事柄、自分がガンでおそらく10月下旬から11月上旬まで、入院手術になると、お客様に伝えてある。

そうでないと、何で電話が繋がりにくいのか?
緊急連絡なんだが・・・

と言うことになりかねない。
もちろん、スタッフもわたくしがいない間にいろいろ動いてくれるので安心だが。

だからがん患者といっても、深刻なのは診断が下され、治療行為が始まってからなのだろう。
抗がん剤の副作用や、手術後の体力や免疫力・抵抗力の低下。
こう言ったことが、QOL(Quality of Life=どれだけ人間らしい望み通りの生活を送ることが出来ているかを計るための尺度)を維持できるかと深くかかわっている。

まあ、とにかく最善を尽くすだけだが、それはもうちょっとやっておきたいことがあるからで、それが済んだら対してこの世に未練もないのかもしれない。

生きると言うこと、死ぬと言うことにかんして、宗教や哲学とは余り関係のないところで、論じられることが少ないのではないかとふと思ったりもする。


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