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詰将棋作家の見た世界
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HN:
首猛夫
性別:
男性
職業:
怪しい金融業
趣味:
詰将棋創作 音楽演奏
自己紹介:
昭和31年9月、東京生まれ。
詰将棋作家集団「般若一族」の生き残り。
詰将棋創作以外に、作曲(約100曲くらい)音楽演奏(ベース)。
人間についても、自閉的観点からいろいろ考えている。
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★2008/05/12 (Mon)

常識がない

日頃、わたくしたちが目にする光景の中で、「思わず目を疑う」ことが間々ある。
そして、そういう人が増えたとマスメディアでは伝えてくれる。
最近では、子供の授業料や給食費の未払いや、救急車の呼び方、学校にクレームをつける親の姿(=モンスター・ペアレンツ)など。

例を挙げてみよう。

給食費の未払いを続ける家庭を訪問、さんざん支払いを渋り、その言い訳が転職等が重なって今は支払えないということだった。
しかしその翌日、夫婦でパチンコスロットル(パチスロ)で十万円損したと、帰りの一杯飲み屋で大声で嘯いているのを、たまたま居合わせた担任が聞いてしまった。

翌週、副校長を伴って、担任が再度家庭訪問をしたところ、逆切れされ、

「お前ら、子供のために朝から晩まで身を粉にして働いて、くたくたになってる俺らに、『趣味娯楽の一つもやってはならん』と、そこまで指図するんかあ!」

と、啖呵を切られた。

また救急車を呼ぶ理由が、

「うちの子が、食べないのよぉ、どんどん食が細くなって、このままじゃ死んじゃうわ」

「お子様はおいくつ?」
「3才」
「男の子?女の子?」
「女の子」
「何かご病気にかかっていらっしゃいますか」
「具体的な病名はまだ」
「といいますと?」
「先月去勢したばかりなの」
「????」
「そのとき、何かの感染症だったのかしら?」
「????」
「ねえ、ちゃんと聞いてるの?」
「あのう、お子様は、人の子ですか?」
「え?、チワワよ、うちのメリーちゃんは。あんた何聞いてんのよぉ」


これが119番の救急救命センターにかかってくる電話である。

また、授業参観に関するある母親の話。

「xx先生でいらっしゃいますか」
「はあ、担任のxxですが」
「いつも、ムスコがお世話になっております」
「いえいえ」
「実は来週の授業参観の件なんですが」
「何でしょうか」
「じつは、家のムスコが通っている、俳優養成所の先生が見に来てくれるんですよ」
「はあ」
「そこで、わたくし、先生が授業参観やりやすいように、脚本書いてきましたので」
「はあ?」
「台本ですよ、台本、それに従ってやって欲しいんですの」
「でも、あくまでこれは・・・」
「あ、ご心配なさらないで、そこでミスったら元も子もないでしょ」
「でもそういう問題ではなくて、公共の・・・」
「で・す・か・ら、『キッパリと』私どもに従えば安心ですの」


これを汝笑うなかれ、こういう輩(やから)が他人事ではない。
同じようなことがあなたにも確実に潜んでいる・・・

 

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