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詰将棋作家集団「般若一族」の生き残り。
詰将棋創作以外に、作曲(約100曲くらい)音楽演奏(ベース)。
人間についても、自閉的観点からいろいろ考えている。
わたくしは保険代理店を経営している。
まあ経営といってもアシスタント一人とわたくしだけの小さな店舗だが。
数年前、同じ系列の店の顧客だったAさんと言う方の契約を、わたくしの店に任
せたいと保険会社から依頼があった。
何でもAさんの別れたご主人と現在担当している代理店の店主が友達だったそう
で、別れてしまった今となっては自分の個人情報が漏れてしまうやも知れず、ま
あ一言で言えば非常にやりにくい。
と、言うことでその時点からわたくしがAさんの担当となった。
わたくしは当時から、新たに顧客となって下さった方に、いくつかのわたくしの
考えをお伝えさせていただいている。
1:勧誘しない
2:時節の挨拶はしない
3:困った時はいつでも連絡して
4:保険のこと意外でもOK
5:土日祝祭日でも夜でもOK
だいたいこのようなことを最初にはっきり言っておく。
そうすることによって、互いの距離感がはっきりして付き合いやすいと思うからである。
特に、3~5はせっかくわたくしがいろいろできるのに、それを使わないのはもったいないと感じるからである。
とくに現代はインターネットの時代である。
電話による問い合わせを企業は段々拒否しているかのようである。
まずHP(ホームページ)には電話番号が中々出てこない。
あっても隅っこのまた隅っこのほうに小さく出ているだけである。
とにかく、メールでの質問・回答を好む。
まず人件費の削減と言うところだろう。
そのくせ、
「わたくしたちは、いつもあなたのそばにいます」
という宣伝文句は忘れない。
うそをつくな!と言いたくなるではないか。
そしてやっとたどり着いた問い合わせの電話に電話を掛けると、
「ただいま電話が大変込みあっています。」
「しばらくたってから、おかけ直し下さい。」
そこでプツン・・・・
こちらの頭の中もプツン・・・・
否、プッツン!
だからわたくしのような24時間365日いつでも専門家であるわたくしが即答体制で待っているのが、お客様にしてみれば嬉しいことこの上ないのだろう。
しかし、前述のお客様はわたくしの1~5の文言をそうとは取ってくれなかった。
実際、Aさんに実に困難な保険事故が起こった。
完全な被害事故で、しかもわたくしに加入していたのは別の保険だったので、確かに直接かかわりのない事案であった。
彼女はどこへ尋ねてよいかわからずに、困り果てた挙句に、そういえばこの人も保険屋さんだったから、まあ聞いてみるかという軽い気持ちだったようだ。
わたくしは電話を受け取って、いろいろ尋ねて全体が見えてきたときに、
「なぜ、真っ先に連絡しなったのか?」
「1~5のことを書いた手紙は読まなかったのか?」
最初に電話をくれていたら、こんなに苦しまないで済んだのにと、話したところ
「あんな《1~5》ことは誰だって言うわよ・・・・」
このときの、わたくしのショックがわかるだろうか?
そう、彼女の言うことは正しい。
しかし、形だけの、売り込むだけの宣伝文句とは、違うんだ!
心の中でそう大声で叫んだところで、確かにその違いはわからない。
そして、お客様には伝わらない。
様々なことを解決してあげて、わたくしを正しく使って、初めて、わたくしの言葉の意味が再確認できる。
偽者があまりに巧妙に宣伝するものだから、本物が伝わらない・・・・・
何かうまい宣伝文句はないのだろうか?